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新幹線との両立と特色ある地方中核都市への脱皮

新幹線の仮称「上越駅」は、脇野田付近にできますが、既存の直江津や高田駅などに、新駅が建設できないということは、短期的には計り知れないほどのデメリットがあります。何もない田んぼの中に駅を作ることは既存の駅に入れることよりも、予算(土地の買収や移転費用など)がかからず一見簡単にみえますが、その駅が上越住民の中で市民権を得るまでは10年単位の時間がかかるからです。駅前の繁華街、商店街、住宅地域、宿泊のホテルやオフィスビル群など、これらが駅の周辺に出来てはじめてその駅が上越市民にとって、本当の足となり得るわけで、ただ新幹線の駅が突然ここに出来ました、はいどうぞ便利でしょといわれても、アクセス道路の整備ひとつにしても、非常に寂しい人気のない工事に終始してしまうことでしょう。
駅はただ乗り降りするだけではなく、その周辺の住環境や商関係が充実してこそ本当の駅となるわけで、田んぼの中の駅だけでは単なる「乗り場」にしかなりません。通常は駅を中心にして都市は発展してゆくことが多いと思われますが、上越市民のための新幹線駅として市民権を得て上越地域の経済に直結する有意義な駅となるには、既存の駅を再開発することにくらべてはるかに長い時間がかかるからです。

何のために直江津駅が南口を開けたのか。また最近話題になっている在来線との連結問題も既存の駅を中心として考えた場合は、はるかに考え易いからです。今となってはいかんとも仕方のない状況ですが。

新幹線と航空路は、それを利用する人たちの目的が違いますから当然両方あった方が便利に決まっています、両立と言うより、それに見合う魅力や潜在力が上越地域にあるかどうかによって、将来新幹線なり、航空路なりの評価が変わってくるものと思います。

小松空港というのがありますが、人口は10万人程度、上越市と比較しても幾分上越の方が大きい都市のような感じがしますが、そんな小さな都市にも立派な国際空港があります。位置づけは地方空港ですが、国内6都市と空路で結ばれており、海外へも2路線が開設され日本海側を代表する空港となっています。
ではなぜこんな人口10万程度の都市に、日本海側を代表する大きな航空需要があるのでしょうか、それは加賀百万石で総称される「観光文化都市」金沢市が北東約30キロの地点にあることが大きな要因といわれています。
金沢市は金沢城を中心にオフィス街や繁華街が広がり、北陸随一の都市の賑わいをみせており、豊臣秀吉の盟友、前田利家を藩祖とする前田家の主城、金沢城も建造物がしっかりと保存され、城には石垣も高くそびえ堂々たる構えを見せています。

付随する兼六園の方が全国的にも有名ですが、ここを訪れる観光客の数は相当なもので、海外の空港に小松から直接つながっていることから、訪れる観光客の言語は日本語だけではなく、英語、ロシア語、韓国語、中国語などバラエティーに富み、最近は特にアジア系(中国や台湾)の観光客が増えているそうです。

台湾人旅行者の間では、石川県和倉温泉の旅館「加賀屋」が大人気ということで、小松に降りて北陸の日本的な温泉を満喫するツアーが大人気とのこと。
いまでは北陸地方が国際的な観光エリアとなっています。
能登空港は最近開港したことで話題を呼びましたが、小松空港などをはじめ航空路があるということが、既存の観光地、文化の発展にも少なからず寄与している例といえましょう。
日本人がダメなら、お金を持っている中国人をといったところでしょうか。
金沢市内の長町に残る武家屋敷の周辺には、景観の関係で電信柱がすべて埋設されているなど、観光的にも俗っぽさを感じさせずそのあたりは加賀百万石の貫禄といえます、また和菓子や金細工など文化の面でも、外国からの観光客の目を飽きさせない、観光文化都市としての底力を感じずにはいられません。

なぜ上越では、佐渡航路の赤字が続き、明治の初期にできた北陸初の鉄路信越線が名前だけになるのでしょうか、先人のつくった大きなものが簡単に見放されていっているのが上越の現状ととれて仕方がありません、火力発電所が出来るから発電所工事の作業員が大勢上越に住むようになるからこれから少し景気が良くなるなんていう話もありますが、工事の作業員は工期が終わればいなくなります、石炭を掘り尽くした炭坑と同じように波が引くように去ってゆきます、その地域や中心となる都市に魅力がない限り、着実な地域の発展は見込めないのが実情と思います。

上越は北陸(富山石川など)とくらべ、歴史もないし観光もないのでしょうか?
とんでもない話で、佐渡への観光ルートの1起点でもあり、日本海の美しい海岸を有し、大きくはないが頸城平野という米所をもち、(雪中梅なるお酒は東京では高く売れ、余談ですが)、高田城、桜の高田城公園を持ち、上杉謙信の春日山城をもち、少し車をとばせば、妙高赤倉の高原観光地帯があります。信越線沿線のスキー場は全国的にも有名ですが、車で30分も走ればゲレンデに着く都市なんてことは東京や関西では考えられません。

こうやって上越のもっている、利点を挙げてみれば決して北陸地方の文化、観光に劣らない題材を、沢山もっている都市なんです。ただそれを地域の人が心のよりどころとしていない、誇りに思っていない、この土地に対する愛着がほんの少し足らないのじゃあないかと思うわけです。

学校でも地域の謙信や高田城などについての、講義なんかはあるんでしょうか?
それとやはり決定的に各施設がいまいち貧弱と云えます、高田城の三重の櫓は確かに歴史上貴重ですが、本丸はどうしたのでしょうか。
史実によると本丸は築城されず、本丸御殿なるものがあったとか。
また、本丸御殿跡には石垣があったとか、ただ高田城の三重の櫓クラスの史跡は全国何処へいてもちょっとした都市にはいくらでもあります。(すいません歴史的意義は素人のため無知な発言なのかも知れませんので)本丸御殿なりがあったとされるなら、それも再建し、既存の三重の櫓と連携して、夜桜見物の範囲をもっと増やすことはできないのでしょうか。
毎年、高田の夜桜を一度は見物に行きますが、催しの範囲が狭く駐車場の整備もされず、シャトルバスの誘導では今後大量の観光客(外人観光客含め)を誘致とまではとてもいかないように思われます。

また更に、春日山城はいったいどうしたことでしょうか、神社の横に謙信公の像が一つ建っていますが、それ一つしかなく史跡はただ看板のみ残っている始末、NHKの大河ドラマで最近話題になりそうですが、春日山城の再建がまず第一に必須の大事業ではないでしょうか。

戦国一といわれた山城を再現してこそ、上越のよりどころであり、当然観光の目玉となることでしょう、春日山城の復元と一言にいっても莫大もない金額がかかることでしょうが、地域の経済界、観光業界、一般市民の力が継続的に集大成できれば、決して絵空事ではないはずです。
それが上越市の、また上越地域の底力になるのではないでしょうか。

東京は大きなビルがどんどん出来ています、そんな高いビルを見上げて若人たちは、すごいなあと感嘆します、お台場の再開発などは、1ヶ月といえないほどにめまぐるしく開発されています、公園にしろホテルにしろ企業の本社にしろ、大東京の経済力がなせる技ですが、そこに住む住民の「わーすごいなー」という感嘆符こそ、大都市の一つの活性エネルギーではないでしょうか。

上越には、もっている宝物はいっぱいありますが、ほとんどそれを磨いていない、そんな気がしてならないのです。

空港は、基本的にその立地する地域に活力がないと成り立ちません、後ほどに空港不要論も記入しようと思っていますが(一応!気が向けば)、空港は絶対にいらないのではなく、どの人に聞いても、空港はあれば便利なのです。

そんなものは上越に必要はないと、かたくなに否定する人がいまして、その理由を聞いてみると、上越にはそんな需要がないからだそうです。
そうではなくて、上越の人は航空路の利点を実感していないから、というのが理由ではないでしょうか。
誰が考えても上越地域の将来の発展を考えるならば、航空路はないよりあった方がいいに決まっています、そこからは多くの可能性が出てくるからです。

ただし地方の都市に、それなりの魅力がないことには空港などは全く不要になります、魅力や仕事のない都市には訪れる人はいないからです。そこに生まれ、育った若い人たちにそんな夢のない都市に住めとはいえませんよね。

観光にしろ、ビジネスにしろ、特に航空路の採算がとれるのはビジネス客が多いことが必須となります、上越地域は多くの面で発達することが必要ですが、空港はその発展に障害となる要因は一つもありません、かえって空港があることによって人々の考え方にバイタリティーがうまれてくるのではないでしょうか。

例えば歴史的に価値のある山城の春日山城や高田城本丸御殿の再建などが現実化できれば、一度に城を2個も見物できる都市はそんなにたくさんありません。(海外ではアテネなんかが観光立地のお手本ですが)上越市に観光に来た?等という話を今はほとんどききませんがそれが将来は現実になるかも知れません。
昨日も、近くのゴルフ場でプレイする機会がありましたが、台湾から新潟空港に到着して、上越市のゴルフ場に1週間程宿泊滞在して、ゴルフや観光三昧をするツアーがあるそうです。これもアジアの各国の富裕層にとっては、日本の北陸地方という新しい穴場観光地の一つに映っているのかも知れません。
空港とそれに見合う観光、経済は鶏が先か卵が先かの理論ではなく、まずどんな小さな空港でも建設をして、何らかの空路があるという実績を作ることが非常に大事なポイントであると考えます。

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